外国為替取引はマーケットが開いている間は常に行われていますが、そこでの約半数はスワップ取引です。スワップ取引を行う場合、複数の取引を合わせて同時に行います。
同じ先物でも期日が違うものや、直物と先物など条件の違う物同士となります。スワップ取引とは、もともとは外貨を調達するために行われていました。
円とドルによるスワップ取引を行うとどうなるでしょうか。資金決済日が2営業日後のドル買い円売りの場合には、2営業日後には円を支払い、代わりにドルを受け取ることになります。
今度は資金決済日が1か月先のドル売り円買いの取引の期日が来ることになり、ドルを支払い円を受け取ります。
期間を区切ってドルを持っていたいという場合、このような取引は意味があります。通貨にはそれぞれ金利が設定されています。もしもドルが金利6%、円が金利1%だった場合、ドルを持ってるほうが多く金利が入ります。
金利分は、スワップ取引の中で調節できるよう金額が設定されています。高い金利を手放しても、金利差分の損が出ないようにしているわけです。
この時に生じるスワップよる価格差が、スワップポイントとなります。為替スワップ取引は、売り買いを同時に行うものなので、為替リスクが発生しないのも特徴です。