スワップポイントというものがあることが、スワップ取引の特性です。どういったものを言うのでしょうか。
通貨には、それぞれの発行国が定めた金利が存在します。高い金利の通貨を持っているうちは、その通貨分の金利が手元に入るのです。
ドル円でスワップ取引をした場合、金利の差がスワップ分として調整され、ポジションを持ちこす形になります。
より正しくいえば、スワップ取引の反対側の金額と合わさった上で、差分が資産につけ加えられたということになるわけです。
個人投資家の多くは、小さな得につられてディスカウントの通貨をロング買いに構えがちです。本来ならば、金利の本質とは何かということに目を向けるべきです。
優良企業は一般的に銀行から安い金利でお金を借りることができますが、反対の企業は高い金利を支払わなければお金を借りるのは不可能です。
為替レートと金利の関係も、それと同じものです。金利が高い通貨は欲しがる人が減って、結果的に通貨の価値が下がります。高い金利の通貨を持ち続けるのは、川の流れに逆らって泳ぐようなものです。
体力が続くまでしか持ちません。高い金利にひかれて通貨を買い、長期的にうまくいかなかった例もあります。
売りと買いが同条件になるよう均衡がとれているのが外貨取引ですから、スワップポイントで得をするためには注意が必要です。為替のスワップ取引をする場合には肝に銘じておきましょう。