一定の為替レートになった時に、取引が成立するように取り決めておくという方法です。取り決めといっても、ピンポイントで数値を定めておくことは不可能です。
為替レートには先物予約レートというレートを使います。為替予約をすることで、どんな利点があるのでしょう。
為替予約は将来の取引レートを決定することです。もし為替レートが円高などによって外貨を持つことで不利な方向へ動いたとしても、予約した為替レートで取引をすることができるので損失は無くなります。
例えば、米ドルで10万ドルの支払いがあるという輸出企業が、為替予約を利用するケースがあるとします。もしも支払いまで一カ月かかるという時は、一カ月後に相場がどう変化していたかで金額が変わります。
円安になれば儲けものかもしれませんが、円高になってはあらかじめ予定していた利益が出なくなります。そのため、今の段階で為替予約をしておくわけです。
一カ月後に為替レートがどのように動いたとしても、10万円は先物予約レートで支払われます。為替の予約を活用することによって為替変動のリスクが回避できるといえます。