為替予約には、確定日渡しという方法があります。将来の任意の日を特定日とします。期間渡しとは、一定期間内に予約を実行するという取決めで行う取引です。
確定日渡しは、8月1日など予約の実行日をある1日だけに決定しておくというものです。外国為替取引での為替予約では、外貨定期預金の満期解禁日、外貨の支払い期日など、入金か確定している場合などに行います。
期間渡しというのは、輸出入契約を結んだあとに受払いする外貨建て代金の決済時期が特定日に確定できないような場合に利用されるものです。
5月渡しや7月渡しなどのような、カレンダーベースでの決め方を暦月渡しと呼ばれています。この場合、その月中であるならば、銀行窓口が開いていればいつでも使えることになります。
この取引方法ならば、事前に期日を決めていれば8月25日〜9月10日という月をまたいだ決め方も可能です。
順月特定期間渡し、または特定期間渡しと言います。為替予約を実行できる日であれば、期間内のどの期日でも良いという融通性が特徴的です。
また、輸出や輸入の方向が同じものであれば、送金取引や書類が伴うものでも複数回に分けて実行することが可能です。2種類の為替予約は目的に応じて使い分けられているのです。