外国為替は相対取引が原則になっていますが、そのような中での変動相場とはどういった位置づけになるのでしょう。当事者同士の合意によって、取引価格が決定するというものです。つまり必ずしも為替レートを守らなければいけないわけではありません。けれども、全く指針がなければ交換レートの決めようがありません。そういった事情もあり、為替市場では銀行間で為替の取引レートを幾つに設定しているかを基準に決定しています。
銀行やディーラーが外国為替市場でどんな取引をしているかというわけです。買い希望の多い通貨の価格は高くなり、手放したい人が多い通貨は安く取引されます。世界経済で流通している通貨は、国家の方針によって変動相場制と固定相場制とがあります。多くの先進国では、変動相場制を採用しています。外国為替市場のその時々の動向によって、為替レートは絶えず変わっています。固定相場では、その通貨を保有している国が為替市場に介入する形で、為替レートの変動を上下1%に抑えています。
為替レートを固定している国は通貨当局がレートを固定するための介入を繰り返しています。変動相場で外貨を売買している日本では、変動幅が大きく動いています。